こんにちは!あかつき矯正歯科クリニックの歯科衛生士です♪
新学期が始まりましたね。受験生の皆さんは本格的に勉強が始まると思いますが、体調管理に気を付けて頑張ってください!
歯の矯正治療をするとき、デコボコをきれいに治したり、歯と歯の間のすき間をなくしたりするには歯を動かす必要があります。
かたい歯はどうやって動かしているのでしょうか。
歯は骨とくっついてがっちり固定されているわけではなく、
歯肉の中には歯槽骨という骨があり歯の根っことの間に歯根膜という弾力の膜があります。
歯に力がかかると、この歯根膜が伸びたり縮んだりしてクッションのように衝撃をやわらげてくれます。
歯の矯正治療は、この性質を利用して少しずつ歯を動かす治療法です。
歯を動かすには矯正装置を取り付けて歯を動かしたい方向に力を加えます。
すると、歯が動く方向側の歯根膜は縮み、反対側は伸びます。
歯根膜は幅を一定に保とうとして縮んだ側では破骨細胞という細胞ができて歯槽骨を溶かし、
伸びた側では造骨細胞という細胞が生まれて骨を新しく作ります。
こうして歯根膜は元の幅に戻り歯は動いた位置で安定します。これを繰り返すことで歯は少しずつ動いていきます。
矯正治療によって歯は1か月におよそ1mm動きます。強い力をかければもっと早く動くかもしれませんが、
強すぎると破骨細胞や造骨細胞が死んでしまいます。
なので適切な力をかけることが大事になります。
歯の矯正治療ではマルチブラケットという矯正装置を歯に取り付けて1か月に1回程度ワイヤーの加減を調整しながら
平均で2~3年かけて治療をしていきます。
また、矯正装置を外した後もきれいになった歯並びを安定させるリテーナーという装置を使って、
歯が元の位置に戻るのを防いでいきます。
歯並びがきれいになると、歯磨きがしやすくなってむし歯や歯肉炎になりにくくなり、
自信をもって笑ったり話したりできるようになります!
歯の矯正治療をするといいことがたくさんありますよ♪
「月刊 ジュニアエラ」より