こんにちは、あかつき矯正歯科クリニックの歯科衛生士です^^
10月になりました!運動会などの行事がある方は怪我や事故に気を付けて楽しんでください!
今日は『口呼吸』についてお話します。
普段、お食事や会話の時以外は、口唇は閉じて、上下の歯は2~3mm離れて、鼻で呼吸するのが正常です。
鼻の通りが悪くお口で呼吸したり、鼻が通っていても普段からお口で呼吸する癖があると、歯並びやお口の中(口腔内)、体に悪い影響が出てきます。
鼻呼吸と口呼吸にはどんな違いがあるのでしょうか。
鼻呼吸の場合、空気中の異物や病原菌は、たとえ吸い込んだとしても鼻粘膜の表面に生えている線毛や粘液、それに口の奥にある扁桃リンパ組織でとらえられる仕組みになっています。
また、鼻から吸い込んだ空気は鼻の中を通ることで湿った状態で肺へと送られます。
一方、口呼吸では乾燥した空気をいきなり吸い込むことになります。ウイルスが体内に侵入したり、のどや器官を傷めたりする恐れもあります。空気を吸い込んだ時に口の中の水分まで奪い取られてしまうのです。
口の中が乾燥すると唾液による殺菌・消毒作用が発揮されず、細菌が繁殖しやすくなります。そうなると虫歯菌や歯周病菌、口臭といった口の中の問題が起こりやすくなるだけでなく、風邪を引きやすかったり体にも症状が出てきます。
口呼吸は歯並びやかみ合わせにも影響があります。
そもそも正しいかみ合わせは舌の力(内側からの圧力)と、口周辺の筋肉が歯を締め付ける力(外側からの圧力)とのバランスが取れていることで保たれています。
このバランスが、口呼吸によって崩れます。
口呼吸の人は基本的に口が開いています。そのため口の周りの筋肉の締まりが悪くなり、前歯に外がからの圧力がかかりません。
前歯には内側からのの圧力(舌の力)ばかりが一方的にかかるため、前歯が前方に押し出されたり、上下の前歯の間にすき間が空いてしまいます。
口のまわりの筋肉が弱くなることが、歯並びにも影響してしまいます。
子どもに鼻呼吸をさせるために、まず口呼吸をしてしまう原因として、鼻が詰まっていることが考えられます。子どもが口呼吸いている場合、耳鼻科で鼻の通りをよくしてもらいましょう。
また、口周りの筋肉を鍛えたり、舌の正しい位置を覚えましょう。当院では必要な方にトレーニングを行ってます。
24時間絶え間なくする呼吸だからこそ、歯並びだけでなく、体に与える影響は大きいです。鼻呼吸の習慣を身に付けさせましょう。