こんにちは。あかつき矯正歯科クリニックの歯科助手です。
11月下旬になり、今年も残りわずかになりますね!朝晩と寒さが増してきましたね。
これからどんどん寒さも増してきますが、体調管理を気を付けていきたいと思います。
今回は、スーパーなどにもよく見かけるキシリトールについてお話いたします。
歯の健康によい甘味料として、キシリトールは国民に広く浸透しています。キシリトールには、う蝕予防に適した次のような生化学的な特徴があります。
・砂糖と同等の甘味を持っている
・唾液の分泌を刺激し、それによって口腔内のカルシウムや重炭酸塩が増大する結果、歯の脱灰防止と再石灰化促進作用が生じて、むし歯の発生を防止すると考えられる。
・キシリトールは、インシュリン非依存的に代謝されるので、血糖値に影響しません。糖尿疾患者も安心して摂取できます。
・ミュータンス菌連鎖球菌の糖質代謝を阻害する、いわゆる無益回路を回します。
このようにキシリトールは、う蝕予防にとって好都合な素晴らしい甘味料といえます。
砂糖はう蝕を誘発する食品です。う蝕の主な原因菌のミュータンスレンサ球菌は、砂糖を原料にグルカンを形成し、酸の産生を促してエナメル質を溶かします。同時に砂糖は、糖尿病や肥満など生活習慣病のリスク因子であり、砂糖の摂取量を減らすことは大変重要です。
しかし砂糖を控えるよう指導しても限界があり、効果のほどは期待できません。毎日の食生活のなかですげての砂糖を「代用糖」に置き換えるのではなく、要所で、代用糖を上手に利用することがポイントになってきます。
「食育は歯科医療を変える」より