こんにちは!あかつき矯正歯科クリニックの歯科衛生士です!
暖かい日が増えてきましたが、まだまだ朝晩は風が冷たく寒く感じる日が多い気がします。
寒暖差で体調を崩されないように気を付けてください。
手洗いうがい、消毒は引き続きこまめに行って、感染予防に努めましょう!
今日はTCH(上下歯列接触癖)についてお話します。
上下の歯が接触していると聞くと、歯ぎしりや食いしばりを思い浮かべますが、実は全くの別のことなのです。
TCHの定義は、安静時であっても上下の歯が接触し続ける癖と言われています。
人は安静時に上下の歯は接触せず、1~3ミリ程度のすき間があります。
通常、上下の歯は咀嚼や会話、嚥下などの機能時に瞬間的に触れ合うだけなのです。
歯の接触時間は合計しても1日にわずか20分以下とされています。つまり、残りの23時間40分は歯が接触していないのです。
しかし、パソコンに向かって仕事をしていたり、スマートフォンやタブレット、携帯電話をいじっていたり、
家事や勉強、読書、テレビ、ゲームなどしていて、何かに集中していえうと、無意識のうちに歯と歯を接触させてしまうことがあります。
無意識ですから当然本人は気づきませんし、それが悪いことであるという認識がなければ、ずっと続いてしまいます。
この状態がTCHなのです。
TCHの習慣化の原因としては、子供のころに親から口を閉じなさいと指導され、中学校や高校での勉強、受験のストレスが増え、
さらにパソコンや携帯電話、スマートフォンの使用、やがて仕事によるストレスの増加に伴い、TCHが習慣化していくのではないかと予想されています。
仮に1時間のパソコン作業の間でTCHがあったなら、その1時間で歯に4日分の負担をかけていることになります。4時間もTCHをしていたら2週間分の
負担をかけていることになりますよね。考えただけで怖いですよね。
不必要な力がかかることによって、被せ物、詰め物、天然歯が割れてしまったり、知覚過敏の悪化やあごの痛み等に繋がります。
現在長時間マスクをする生活が長くなっていることや、新生活が始まり環境の変化によってのストレスなどでTCHを無意識にしていることが今多いのではないでしょうか?
唇は閉じて、上下の歯が接触しないように意識をして生活してみてください。歯や歯の周りの組織を守っていきましょう!
「なるほど!TCH」より